とことん氷点

氷点マップ

ここでは氷点の舞台となった土地やスポットを地図形式で紹介します。

氷点登場地名・スポット一覧で紹介した場所を中心に紹介します。

旧ハートのしみでは地図の画像ファイルを準備していましたが、Googleマップという便利なサービスがあるので、せっかくなので使ってみました。

 

氷点マップ

コメントがなく、まだ場所も荒っぽいですがとりあえず、ということで。

徐々にブラッシュアップしていこうかな。

2009-01-02 | Posted in とことん氷点Comments Closed 

 

氷点登場地名・スポット一覧

 氷点の主な舞台となったのはご存じ北海道旭川。その旭川にある見本林を中心にしてストーリーは進んでいきますが、ここでは氷点の舞台となった土地やスポットを一覧形式で紹介します。

タイトル 舞台となったスポット
旭川市神楽町
誘拐

見本林

川原(見本林のそばを流れる石狩川の支流”美瑛川”の川原と思われる)

ルリ子の死  
灯影  
西日 洞爺(村井が療養のため、向かう地)
線香花火  
チョコレート  
雨のあと  
回転椅子 札幌(啓造が高木の所へ養子の話をしに行く)
九月の風 丸惣旅館(札幌の時計台そばの旅館に夏枝が泊まる)
ゆらぎ  
どろぐつ 旭川の町役場(啓造が陽子の出生届を出しに行く。)
みずうみ  
雪けむり  
つぶて  
激流  

神楽農協(この前のバス停から陽子がバスに乗る)

サムライ部落

旭川駅

マルイデパート

花柳柳・藤尾研究所(辰子の家で六条十丁目にあると設定)

青い炎  
白い服

アサヒビル(陽子の学芸会用の白い服を頼んだと夏枝がウソをついた武田生地部が入っているビル、旭川駅前にあると設定)

一条二丁目の交差点(自転車に乗った徹がトラックと接触しそうになる)

よそおい 旭川駅(療養帰りの村井を夏枝らが出迎える)
歩調 喫茶店ちろる(夏枝と村井が偶然出会う)
台風

京都(学会のため啓造が向かうが途中遭難事故に遭う)

茅ヶ崎(夏枝の実家。啓造が京都の行き帰りに立ち寄る予定だった)

札幌

函館

函館山(事故後、旭川への帰りの電車から見えた)

東室蘭

雪虫 富貴堂書店(啓造が立ち寄る)
行くえ

神居古潭(夏枝がお花見に行こうと誘うが行かず)

村井の家(辻口病院の裏にあると設定されている)

冬の日 サムライ部落(陽子が辰子の家に向かう途中でそばを通る)
うしろ姿  
大吹雪  
市立図書館、伊の沢スキー場
答辞  
千島から松

千島(北原の出身地。話の中に登場)

斜里岳(北原の話の中に登場)

大雪山・十勝連峰(北原の送別会を行ったレストハウスから眺めることができた)

斜里(北原の手紙の中に書かれている)

層雲峡(徹と陽子がアイヌの火祭りへ行く)

永山村・石狩川の上流(層雲峡への途中通る)

赤い花 札幌(北原に会いたくて夏枝が向かう)
雪の香り

伊の沢スキー場(例年、正月には陽子と徹はここでスキーをしていた)

四条通りのホテル(北原と陽子が食事する)

階段 六条十丁目のキリスト教会(啓造が行こうとするが目の前で帰ってきてしまう)
写真  
堤防  
街角

四条の平和通り

三条通りにある三条食堂

ピアノ 茅ヶ崎(徹がおじいさんの所へ行く)
とびら 滝川(北原が陽子を訪ねる前にここから汽車で来た)
遺書  
ねむり

見本林

美瑛川の川原

2009-01-01 | Posted in とことん氷点Comments Closed 

 

氷点登場植物一覧

 氷点では主な舞台となった旭川の見本林に植生されている樹木や北海道に多く見られる植物が数多く記述されています。ここではその植物の一覧を紹介します。

 改めて調べ直して気づいたのですが、その数30種以上。しかもその多くが北海道、あるいは見本林に生えているものばかりです。知らないものもけっこうありました。それにしても細かいところまでこだわって作品を書き上げたのだなぁと感心してしまいました。さすがですね。

 

タイトル 登場する植物
ストローブ松
誘拐 馬鈴薯、バンクシャ松、ドイツトーヒ、欧州赤松、ストローブ松
ルリ子の死 ストローブ松、ナナカマド
灯影  
西日 一位、エルム、桂、芝、ナナカマド、ポプラ
線香花火 ナナカマド、野村もみじ、テッセン、西瓜、ストローブ松、チモシー、ドイツトーヒ、熊笹
チョコレート トウキビ
雨のあと  
回転椅子 アカシヤ
九月の風 アカシヤ
ゆらぎ 大根、白菜
どろぐつ  
みずうみ  
雪けむり  
つぶて  
激流  
 
青い炎  
白い服  
よそおい インク花(つゆ草)、赤クローバー
歩調 コスモス、蘭、とうきび
台風  
雪虫  
行くえ 桜、ライラック、アカシヤ、カーネーション
冬の日  
うしろ姿  
大吹雪 ライラック、馬鈴薯、とうきび
 
答辞  
千島から松 チモシー、トド松、ストローブ松、カナダトーヒ、ドイツトーヒ、ムラヤナ松、モンタナ松、千島から松、くるみ、やちだも、馬鈴薯、とうきび
稲、きゅうり、なすび
赤い花 クローバー、リンゴ、アワ、ヒエ
雪の香り  
階段 ポプラ
写真 ポプラ
堤防 ストローブ松、チモシー、ドイツトーヒ、桑、ムラヤナ松
街角 ナナカマド、ポプラ
ピアノ  
とびら  
遺書  
ねむり ストローブ松、ドイツトーヒ
2009-01-01 | Posted in とことん氷点Comments Closed 

 

氷点登場人物相関図

ここでは氷点の主要な登場人物の人間関係を図にしてみました。

中には主要ではない人物も含まれますが、氷点の世界を理解する上では必要と思い、掲載しています。

また、現在は続・氷点の内容は加味せず相関図を表現しています。
 

氷点登場人物相関図
2009-01-01 | Posted in とことん氷点Comments Closed 

 

氷点登場人物マトリックス

氷点の各章に登場する主要人物の一覧をマトリックス形式にしてみました。
単にその名の記述がある人や回想的に描かれている人も含みます。

氷点登場人物マトリックス

(EXCEL形式)

hyoutenmatrix.xls

(PDF形式)
hyoutenmatrix.pdf

2009-01-01 | Posted in とことん氷点Comments Closed 

 

氷点登場人物一覧

 

氷点の各章に登場する人物の一覧を作成してみました。
単にその名の記述がある人や回想的に描かれている人も含みます。
なお、小説の中で初登場時は太字にしてあります。

タイトル 登場人物
辻口啓造、辻口夏枝、村井靖夫、辻口ルリ子、辻口徹、次子、高木雄二郎、津川教授、藤尾辰子、四郎ちゃん
誘拐 啓造、夏枝、村井、ルリ子、次子、よし子、よし子の母、見本林の管理人、警官、松田、啓造の父・母・妹、辻口家の女中、近くの特定郵便局長
ルリ子の死 ルリ子、啓造、夏枝、村井、松田、次子、徹、和田刑事、佐石土雄
灯影 啓造、ルリ子、佐石、徹、佐石の内縁の妻、コト間宮刑事、精神科医森、次子、辰子、夏枝、高木、和田刑事
西日 啓造の祖父、啓造の父、松崎由香子、村井、朝倉力男、夏枝
線香花火 夏枝、ルリ子、次子、徹、村井、啓造、津川教授、高木、佐石、波多野精一
チョコレート 村井、夏枝、啓造、ルリ子、高木、徹、次子、辰子
雨のあと 夏枝、次子、村井、徹、坂部、ルリ子、啓造、辰子、高木
回転椅子 村井、啓造、高木、夏枝、佐石、高木の母親、ルリ子
九月の風 高木、啓造、夏枝、ルリ子、佐石、乳児院の看護婦、乳児院の保母、澄子(陽子)、村井、徹、次子
ゆらぎ 啓造、次子、夏枝、徹、松崎由香子、村井、辰子、ルリ子、高木、佐石
どろぐつ 辰子、夏枝、陽子、啓造、徹、ルリ子、次子、村井、佐石、高木、由香子
みずうみ 啓造、夏枝、陽子、徹、ルリ子、村井、由香子、高木
雪けむり 啓造、高木、高木の妹、高木の妹の長男、陽子、夏枝、辰子、次子、渡辺先生みわまさこ、ささいいく、よねつとよ子
つぶて 高木、陽子、夏枝、徹、啓造、松田、井尾二三夫井尾の母親、佐石、ルリ子
激流 夏枝、ルリ子、陽子、啓造、高木、看護婦の貝森、辻口、津川博士、村井、徹、辰子
夏枝、啓造、陽子、徹、駅員、辰子、市川
青い炎 啓造、夏枝、陽子、辰子、高木、村井、由香子
白い服 陽子、夏枝、村井、啓造、ルリ子、徹、武田さん、渡辺先生、辰子
よそおい 徹、陽子、村井、夏枝、啓造、高木、辰子、ルリ子、事務長
歩調 啓造、由香子、村井、夏枝、津川教授、ルリ子、村井、次子、陽子、徹
台風 啓造、夏枝、高木、徹、陽子、村井、事務長、松田、宣教師
雪虫 啓造、徹、村井、夏枝、前川正、陽子、高木、次子、由香子
行くえ 村井、高木、夏枝、啓造、陽子、徹、由香子、事務長、咲子、松田、由香子の兄
冬の日 夏枝、陽子、村井、啓造、由香子、徹、辰子、市川、井沢新井
うしろ姿 陽子、啓造、夏枝、徹、佐石、村井、由香子、高木、辰子、ルリ子
大吹雪 陽子、ケイ子、啓造、夏枝、佐石、牛乳屋の主人、牛乳屋の小母さん、夏枝
陽子、啓造、夏枝、徹、佐石、ルリ子、高木、村井、教師(徹の中学の先生)
答辞 徹、啓造、夏枝、陽子、ルリ子
千島から松 陽子、徹、夏枝、啓造、辰子、黒江(陽子の高校の美術教師)、北原邦雄、村井、辰子、高木
徹、夏枝、陽子、北原
赤い花 徹、夏枝、高木、北原、啓造、陽子、越智和江(結核病棟の婦長)、正木次郎
雪の香り 陽子、北原、夏枝、啓造、徹、辰子
階段 啓造、夏枝、陽子、北原、徹、辰子
写真 陽子、夏枝、徹、北原
堤防 北原、陽子、徹、辰子、ルリ子、啓造、夏枝
街角 陽子、徹、北原、夏枝、啓造、北原みちこ
ピアノ 北原、陽子、夏枝、徹、辰子、啓造
とびら 徹、夏枝、啓造、陽子、北原、高木
遺書 陽子、ルリ子、啓造、夏枝、北原、徹、辰子
ねむり 陽子、徹、啓造、夏枝、北原、高木、辰子、中川光夫、三井恵子
2009-01-01 | Posted in とことん氷点Comments Closed 

 

氷点タイトル一覧

1 敵
2 誘拐
3 ルリ子の死
4 灯影
5 西日
6 線香花火
7 チョコレート
8 雨のあと
9 回転椅子
10 九月の風
11 ゆらぎ
12 どろぐつ
13 みずうみ
14 雪けむり
15 つぶて
16 激流
17 橋
18 青い炎
19 白い服
20 よそおい
21 歩調
22 台風
23 雪虫
24 行くえ
25 冬の日
26 うしろ姿
27 大吹雪
28 淵
29 答辞
30 千島から松
31 川
32 赤い花
33 雪の香り
34 階段
35 写真
36 堤防
37 街角
38 ピアノ
39 とびら
40 遺書
41 ねむり

2009-01-01 | Posted in とことん氷点Comments Closed 

 

氷点年表

小説「氷点」で起こった出来事を年表形式にまとめてみました。

 また、主要登場人物の年齢も合わせて表示してみました。

 今後、続氷点に関してもまとめてみたいと思います。

 ※まだ氷点を読んだことがない方は下記の年表を見てしまうことはあまりお薦めしません。

 


(昭和)
主な出来事 主要登場人物年齢
陽子 夏枝 啓造 ルリ子 辰子 村井 高木 北原
21年 07/21ルリ子誘拐され、殺される
08/02犯人佐石土雄逮捕。逮捕後留置場で自殺
9月半ば陽子(澄子)引き取る
10月末夏枝、陽子とともに札幌から旭川へ戻る
10/27が陽子の誕生日とされた
村井療養のため洞爺へ行く
0 26 31 5 3 26 28 31 6
22年   1 27 32 6   27 29 32 7
23年   2 28 33 7   28 30 33 8
24年   3 29 34 8   29 31 34 9
25年   4 30 35 9   30 32 35 10
26年   5 31 36 10   31 33 36 11
27年   6 32 37 11   32 34 37 12
28年 陽子神楽小学校入学
12月中旬夏枝、陽子出生の秘密知る。同日陽子の首絞める。陽子家出、辰子の家に泊まる。
7 33 38 12   33 35 38 13
29年 03/03陽子の学芸会
4月村井、辻口病院に復帰。徹は中学入学
9月下旬夏枝喫茶ちろるで村井と会う。
09/26啓造学会のため一人京都へ向かう途中、青函連絡船が転覆事故。
8 34 39 13   34 36 39 14
30年 松崎由香子失踪
6月村井、咲子と結婚する
9 35 40 14   35 37 40 15
31年 5月陽子牛乳配達始める
冬のある日、陽子自分がもらい子という噂を耳にする
10 36 41 15   36 38 41 16
32年 徹、啓造と夏枝の夫婦喧嘩から陽子出生の秘密知る
徹、高校入試の答案白紙提出
11 37 42 16   37 39 42 17
33年 徹、道立旭川西高校入学 12 38 43 17   38 40 43 18
34年   13 39 44 18   39 41 44 19
35年   14 40 45 19   40 42 45 20
36年 徹、北大入学 15 41 46 20   41 43 46 21
37年 03/20陽子、中学卒業。白紙の答辞事件
7月北原、辻口家を訪れる
8月末陽子と徹層雲峡のアイヌの火祭りに二人で行く
16 42 47 21   42 44 47 22
38年 1月陽子、北原と再会
12月陽子、街で北原と妹を見かけ誤解とける
冬休み、徹オパールの指輪を買って帰るものの陽子に渡せず。
17 43 48 22   43 45 48 23
39年 01/14北原、陽子に会いに辻口家へ。
夏枝、陽子出生の秘密を話してしまう。
1/15早朝、陽子自殺を図る。一命はとりとめる。
高木陽子出生の真相を語る。
18 44 49 23   44 46 49 24

 

2008-12-31 | Posted in とことん氷点Comments Closed 

 

とことん氷点

とことん氷点

 

 「氷点」といえば、三浦綾子さんの本格的に作家デビューとなった作品です。発表当時は氷点ブームまで起こり一世を風靡した作品でもあります。三浦さんの作品の中でもこの作品が好きだという方も多く、アンケート等でも上位にランキングされる作品です。また、2001年7月からはテレビ朝日にて『氷点2001』として再度ドラマ化され、放送中です。

 作品紹介のコーナーでは三浦さんの作品を広く浅く紹介していますが、ここでは氷点に絞り特集していきたいと思います。そのきっかけとなったのは2000年12月に私が旭川の三浦綾子記念文学館を訪れたこと、及び昨秋に刊行された三浦光世選「三浦綾子小説選集」の1,2巻で氷点と続氷点が収録され再読したということです。

 文学館を訪れた際に三浦さんの作成したと思われる各登場人物の年齢表を発見し、計算ずくで作品を書いたのだぁと改めて感動し、また氷点の舞台となった旭川を実際に歩いたことによりものすごく作品の世界に親しみを感じたということもあります。また再読して記憶が鮮明なうちに細々したこともまとめてしまおうという個人的な備忘録的な意味もありますが。

 ここしばらくは氷点の内容に関するものだけになりますが、今後、続氷点に関してもまとめていく予定です。

 また、中にはネタバレの部分がありますので、氷点を未読の方はくれぐれもご注意ください。

2008-12-31 | Posted in とことん氷点Comments Closed